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岡山・東京の測定アマチュア:日々の放射線量資料集


by mmwhale

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Inspectorはどんなエネルギー(KeV)を拾うのだろうか

KeVはエネルギーボルトの単位。ほとんどのガイガーカウンターでK(キロ)からが測定の範囲となっている。また、MeVの場合もある。MeVは単純にKeVの1000倍。

KeVはエネルギーの単位でもあるが、どういった放射能をターゲットにするのかにも関わってくる。
【この一覧に同位体別のエネルギーと放出率がリストアップされている】
http://www.csupomona.edu/~pbsiegel/bio431/genergies.html


Inspectorの製品ページを見てみる。
http://seintl.com/products/inspectorplus.html
するとこの様にある。
Detects Alpha down to 2 MeV.Detects Beta down to .16 MeV; typical detection efficiency at 1 MeV is approx. 25%. Detects Gamma down to 10 KeV through the end window.


 意訳→
・α線の検知は2MeV〜(2000KeV〜)
・β線の検知は0.16MeV〜(160KeV〜)ただし一般的には約1MeV(1000KeV〜)25%の検知
・γ線の検知は10KeV〜

そして、こういった図が入っている。
Inspectorはどんなエネルギー(KeV)を拾うのだろうか_e0254765_23591229.jpg

エネルギーの反応をKeVで描いたグラフのようだ。この図はCs137を例に挙げているようだが、10の何乗という表記なので見にくい。
それと"End Window"と"Side Wall"の意味がわからない。解る人がいればコメントください。

本家のマニュアルの方がもう少しシンプルだ。
http://www.seintl.com/manuals/inspector_operation_manual_english.pdf

Inspectorはどんなエネルギー(KeV)を拾うのだろうか_e0254765_06740.png


グラフの縦0〜5はRELATIVE COUTRATE となっているが要するに「どれくらいのエネルギー(KeV)の場合に反応が冴えるのか」ということになる。10の二乗(1000)KeVより低い辺りがかなり高い。
でもこのグラフも読みにくい。恐らく600?くらい? たぶんそうだろう。




一方、マニュアルにはこんなことも書いてある。Inspectorの検知について先ほど書いたけれども、これと対応する。
・α線の検知は2000KeV〜
・β線の検知は160KeV〜、ただし一般的には約1000KeV〜25%の検知
・γ線の検知は10KeV〜


効率:Sr(Y)-90: 約38%拾う
同位体 E最大MeVでの効率:90 Sr(Y) 546 keV と 2.3 MeV(2300KeV) で38%

Inspectorはどんなエネルギー(KeV)を拾うのだろうか_e0254765_014625.png


どうやらストロンチウム90とイットリウム90の2つのエネルギーで捉えることができるらしい。前半の製品ページでも見たようにβ線については160KeV〜検知ができるとある。
ストロンチウム崩壊の際は0.546 MeV(546KeV)が発生するが、これを捉えることができるようだ。
2.3MeVについてはイットリウム90のことだろう。そちらは2.28MeV(2280KeV)のエネルギーが出る。




このように見てみると、ガイガーカウンターの種類によって検知するエネルギー(KeV)や拾える効率が違うことがわかった。
例えば、TERRA-Pの場合のエネルギー検知
TERRA-Pのβ線:0.5 - 3.0MeV(500KeV〜3000KeV)
TERRA-Pのγ線: 0.05 - 3.0MeV(50KeV〜3000KeV)

http://www.realjapanrus.jp/blog_detail/id=49

by mmwhale | 2013-04-21 00:30 | Inspector EXP